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漁夫の利を史書「戦国策」の現代語訳から考察

      2016/12/13

漁夫の利は、二者が争っている隙に、第三者が利益を横取りする例えでよく使われますが、その由来が、どこにあるのか、中国の戦国時代の史書「戦国策」の現代語訳を見ながら、考えていきたいと思います。

まず、漁夫の利の由来を見ていきましょう。

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漁夫の利の由来

漁夫の利

漁夫の利の由来は、中国の戦国時代の史書「戦国策」(燕策)からきています。

中国の趙が、燕を征伐しようとしているときに、燕の蘇代が趙の惠王に、「漁夫の利」を通して進言したことから、使われるようになりました。

戦国時代の史書「戦国策」の原文と書き下し文は以下のとうりです。

・原文

趙且伐燕。
蘇代爲燕謂惠王曰、
「今者臣來過易水、
蚌正出曝。
而鷸啄其肉。
蚌合箝其喙。
鷸曰、『今日不雨、明日不雨、即有死蚌。』
蚌亦謂鷸曰、『今日不出、明日不出、即有死鷸。』
両者不肯相舎。
漁者得而并擒之。
今趙且伐燕。
燕趙久相支、以敝大衆、臣恐強秦之爲漁父也。
願王之熟計之也」。
惠王曰、「善」。
乃止。

・書き下し文

趙且に燕を伐たんとす。
蘇代、燕の為に惠王に謂ひて曰はく、
「今日臣来たりて易水を過ぐ。
蚌方に出でて曝す。
而して鷸其の肉を啄ばむ。
蚌合して其の喙を箝む。
鷸曰く、『今日雨ふらず、明日雨ふらずんば、即ち死蚌有らん』と。
蚌も亦鷸に謂ひて曰はく、『今日出でず、明日出でずんば、即ち死鷸有らん』と。
両者、相舎つるを肯ぜず。
漁者得て之を并はせ擒ふ。
今趙且に燕を伐たんとす。
燕と趙久しく相支へて、以つて大衆を敝れしめば、臣強秦の漁父と為らんことを恐るるなり。
故に王の之を熟計せんことを願ふなり」と。
惠王曰わく、「善しと」。
乃ち止む。

それでは、漁夫の利と戦国時代の関係性を史書「戦国策」の現代語訳を通してみていきましょう。

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漁夫の利と戦国時代との関係性を現代語訳から考察

まず、中国の国である、趙、燕、秦と蚌、鷸、漁父との関係を見ていきます。

趙が燕を攻めようとしており、鷸が蚌の肉を食べようとしていることから、趙が鷸に、燕が蚌に例えられていることがわかります。

また、趙と燕が争っている間に、強国の秦に両国とも滅ぼされるということと、鷸と蚌が争っている間に、漁父が鷸と蚌を捕えたということから、秦が漁父に例えられております。

このように、お互いに争っている間に、第三者が利益を横取りすることが漁夫の利の由来となっています。

燕の蘇代が趙の惠王に、「漁夫の利」を通して進言したことにより、趙は燕を攻撃することをやめることができたのです。

その結果、趙の国は、秦に滅ぼされるという危機から脱することができました。

まとめ

漁夫の利は、中国の戦国時代の史書「戦国策」に由来していますが、お互いに争っている間に、第三国に滅ぼされてしまっては、元も子もないということを教えた例えです。

目先の利益だけにとらわれずに、常に周りの情勢を把握して、行動していかなければならないという戒めでもあるかもしれません。

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